俳人盧元坊宗匠の碑
仙石廬元坊(1688〜1747)は美濃の出身で、俳聖松尾芭蕉十哲の一人、各務志考の門弟である。北陸地方を旅して「桃の首途」を、又西国を旅して「藤の首途」を著した。この「桃の首途」の途中、親交のあった雙林寺に滞在した。
盧元坊は十哲の一人、西行とも親交があり西行の庵の近くにあった京都円山公園の近くにも、同名の雙林寺があった。享保十二年(1727)春に来越の折り、当地に逗留され俳句を残された。その句は雙林寺で碑に刻まれ境内に鎮座されている。
寺の名や 蓮も都の 香に双(なら)び
この碑は雙林寺と盧元坊、西行、松尾芭蕉、各務志考との因縁を感じさせる碑であることは貴重な史跡であると思われる。